Te Araroa(テ・アラロア)とは?

まず、”Te Araroa”とは、ニュージーランドの先住民族マオリの言葉で、”The Long Pathway”という意味があります。guide_map

日本語にすると、「ザ・長い道」というところでしょうか。あんまりかっこよくないですね…。公式には3000kmと言われていますが、公式サイトからダウンロードできるGPSのファイル上では2997kmしかなかったり、これまた別のサイトでは3007kmあると出ていたり、毎年ルートも微妙に変わるので、実際のところ何kmあるのか分からないが、とにかくおおよそ3000kmの長さのロングトレイルです。

北はケイプ・レインガ(Cape Reinga)から南はブラフ(Bluff)まで、ニュージーランドの北島・南島を縦断できるルートです。

ハイカーたちの間では、発音のしにくさも相まって、TA(ティー・エー)と省略されて呼ばれることがほとんどです。私も以下、TAと言うことにします。

Te Araroaは、とってもユニークなロングトレイルでした。IMG_0755

そもそもロングトレイルで有名なのは、アメリカのPCT(Pacific Crest Trail)を含む三大トレイルなどがありますが、TAの場合、そういった大御所トレイルとは大きく違う点がいくつかあります。

まず、山や森だけでなく、ビーチや普通の道路、農道、牧場の中、オークランドなどの市街地の中など、普通のハイキングでは歩かないような場所もルートに含まれています。

また、水上のルートも含まれています。大きな入り江や湾・湖、歩いて渡れない川を水上タクシーやフェリーで渡ったり、ヒッチハイクで迂回したり(公式に認められている!)。カヌーやカヤックをレンタルして川を下るセクションもあります。

そして、一番の違いは、トレイルの整備がきちんとできていないところかもしれません。TAトレイルは、泥だらけ、倒木だらけ、マーカーがない、トレイルであるべき場所に鉄条網が張られている、看板に記載の予想時間も一貫性がない、スイッチバックがなく急斜面や崖がそのままトレイルになっている、地図上にあるトレイルがそもそも存在しない、などなど。私はアメリカのトレイルは歩いたことがないので、他のハイカーたちからの受け売りですが、アメリカのロングトレイルを歩いていると、かなり頻繁にトレイルをメンテナンスしているスタッフに出くわすそうです。ニュージーランドでは、グレートウォーク(Great Walks)以外では滅多にそういう場面に出会うことはありませんでした。もちろん、TAトラストやDoC(デパートメント・オブ・コンサベーション、営林署のようなものでしょうか)も努力をしているとは思いますが。

結論としては、Te Araroaは苦しいけど、楽しくてたまらないトレイルです。IMG_2619

TAを歩くには色々なスタイルがあります。北島だけ歩く人、南島だけ歩く人、どこかのセクションだけ歩く人、ヒッチハイクで道路セクションは飛ばして歩く人、馬に乗って歩く人、南から北へ歩く人などなど。とにかく、自分の時間と懐具合と相談しながら、みんな好きなスタイルで歩いています。

公式サイトによれば平均で120日かかるそうですが、私はちょうど150日間かかりました。両方の島をヒッチハイクなしでスルーハイクしている人は、全体の2割程度だったように思います。

その150日の中で、いろんな人に出会い、毎日違う景色に出会い、悪天候やアクシデントにも出会いながら、私の人生観も大きく変わってしまいました。バックパックに自分が背負えるだけの衣食住を背負っての旅は、一生忘れられない大切な経験になりました。しんどくて最後には歩くのに飽き飽きしてしまったりもしましたが、もしTAをやろうか迷っている人がいるなら、絶対やった方がいいです!私は、もう一度やれと言われたら、やりません。(笑)

Te Araroaは、そんなトレイルです。

 

TAの詳しい情報や地図などは、公式サイトから見ることができます。

また、フェイスブックの公式グループで情報交換することもできます。

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